Xマスカードを被災地の子ども達に届けよう!プロジェクト〜Xmas cards from friends around the world〜

趣旨

2014年度Xマスカード呼びかけ文2_趣旨文.pdf

2014年度Xマスカード呼びかけ文3_英文.pdf

2014年度Xマスカード呼びかけ文2

2014年度Xマスカード呼びかけ文3

あの大震災から3年、被災地の人々は、故郷の復旧復興に向け懸命に力を合わせながら前に進んでいます。しかし、瓦礫の処理がほぼ終わっても、大津波に襲われた街の悲惨な風景はあちこちでまだそのままに残されており、仮設住宅から故郷の実家に帰れない多くの被災者は、厳しい生活環境に耐えながら日々頑張っていられるようです。

大きな災害の中で頑張ってきた被災地の子どもたちは、それぞれに未来に向けて明るい夢を描こうと努力されています。しかし、あの悲惨な大震災を直接体験した子どもの心には、今なお深く辛い傷跡が残されており、その快復にはこれからもなお長い時間がかかるのではないかと案じています。愛する家族・親戚や友人などを大震災で失った、被災地の子どもたちは、本当に辛くて悲しい時間に耐えながら、懸命に前を向いて頑張っていると思います。この子どもたちのことを思うと、いつまでも側を離れずに、勇気づけ、励まし、辛い心を暖めてあげたい気持ちになります。

私たちのプロジェクトは、2011~13年の3年間、世界中・日本中の仲間から頂いたクリスマスカード(ハッピーホリデーカード)を、各地の教育委員会等を通じて、主に宮城県、岩手県および福島県の甚大な被害にあった沿岸地域の小学校に届けています。サンタ隊や郵送等を通じてお届けしましたが、私が直接伺った福島の避難小学校の仮設校舎では、沢山の贈物の中で、子ども一人一人に話しかけ、励ましていただくカードは特に嬉しく、感謝しています、と校長先生が話されていました。その他の小学校でも、励ましのカードを受け取って非常に喜んでいるクラスの子どもたちの集合写真が、次々に送られてきました。遠く離れた人々、特に外国の人々の温かい心が、国境を越えて被災地の子どもの心に確実に伝わっているのだと思います。

 今年も引き続き、微力ながらプロジェクト活動を継続していきます。子どもの傷ついた心には、長く継続した暖かい励ましの声かけが、非常に効果的な訴えになるからです。2020年には、東京オリンピックが開催され世界中から多数のお客様がお見えになりますが、できるならばその時まで継続してカードを通じて子どもたちを励まし続け、被災地の子ども達が元気に感謝の心いっぱいにお客さんを歓迎している姿を見たいと願っています。

 厳しい大災害時には、愛の心と心をつなぎ、励まし助け合うという、「絆」の心が日本の美しい伝統になっています。被災地の人々だけでなく、日本中の人々、世界中の人々が、被災地の子どもの心に親しく寄り添い、優しい想いで包みこみ暖め続けることが、子どもたちの明日に向けた心の再生にとって非常に重要になると思います。将来いつどこで起こるかもしれない大災害の危険性が度々報道されていますが、被災地の子どもに宛ててカードを書かれる筆を通じて、是非もう一度この度の大災害についての辛い思いを呼び覚まし、ご自分の防災意識の向上につなげていただければ幸甚です。

                                   以上

【カードについて】 なお、受け取ったカードは、開封後中身をチェックし、原則カードだけを学校に発送しますので、直接伝えたい言葉や連絡先(住所氏名など)があれば、封筒ではなくカードに書き込んで下さい。

【ご報告について】facebook ページにて、昨年の詳しい記録が掲載されています。今年もこちらのページにて随時活動を掲載し、ご報告させて頂ければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
        https://www.facebook.com/XmasCardsFromFriendsAroundTheWorld
プロジェクトリーダー 中央大学名誉教授 田中拓男 Takuo Tanaka
TEL : 070-6528-4348 e-mail : takuotanaka@gmail.com
スタッフ
田中絵里子 Eriko Tanak a TEL:070-5550-5414 e-mail:tanakaeriko@gmail.com